窓の口笛吹き

アンジー( ANGIE ) 窓の口笛吹き歌詞
1.マグマの人よ

作詞:三戸華之介
作曲:岡本有史

馬鹿が一人 蒸気を吹き出して
真実一路と走り出す
声を涸らし 朝から汗だらけ
とにかく辺りを這い廻る

心臓が破れても
熱おびた深呼吸
猛烈に生きてやれ
美しきマグマよ

どうだい 青空を見ようじゃないか
胸をはって

誰よりも勇気を備えていると
何度も何度も言いきかし
傷口にはそうさ唾つけて
何度も何度も立ち上がる

転がされ 土下座した
泥だらけの純情が
たった一度 一度だけ
咲くときがあればよい

どうだい 青空を見ようじゃないか
胸をはって

心臓が破れても
熱おびた深呼吸
猛烈に生きてやれ
美しきマグマよ

どうだい 青空を見ようじゃないか
胸をはって

どうだい 青空を見ようじゃないか
胸をはって

友よ 情熱に溢れていると
見栄をはって


2.すべての若き糞溜野郎ども

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

仏の顔してさ 飯だけ食らえばいいのさ
昭和のごくつぶし 昭和のごくつぶしさ
三年寝太郎で ゴメンネ甘えてばかりで
昭和のごくつぶし 昭和のごくつぶしさ

プーシキン広場で ラインダンスを見せてよ
並んでろ 並んでろ すべてはくだらない

糞溜野郎 (糞溜野郎) 糞溜野郎 寄り合って
糞溜野郎 (糞溜野郎) 集会を開け
金もないコネもない体は病弱で頭も悪い

お前の告白が 実は禁治産者の真実
アジアのひまつぶし アジアのひまつぶしさ
中産階級は チクショー知らない素振りか
アジアのひまつぶし アジアのひまつぶしさ

アマゾン河のあたりで 海水パンツを脱いだら
腰を振れ 腰を振れ 誰でも嫌らしい

糞溜野郎 (糞溜野郎) 糞溜野郎 寄り合って
糞溜野郎 (糞溜野郎) 集会を開け
金もないコネもない体は病弱で頭も悪い

おけらだって生きてる アメンボだって生きてる
手をすかせ 手をすかせ 太陽はなだ色

糞溜野郎 (糞溜野郎) 糞溜野郎 寄り合って
糞溜野郎 (糞溜野郎) 集会を開け
金もないコネもない体は病弱で頭も悪い


3.しおしおのぱあ

作詞:三戸華之介
作曲:岡本有史

裏通りで転んだ 手首を挫いたし
一張羅が汚れた まったくしけてら
茶柱が立っても 見通しが立たねえ
しおしおのぱあだぜ

子供の頃覚えた あの歌が歌えない
地球がどうだとか 正義がこうだとか
ハモニカ吹いたら 涙がちょちょぎれた
しおしおのぱあだぜ

金のために笑顔をつくり
金のためにあざける
金のために手を取り合い
金のためにとんずら

きびしさを増しながら人生はただ続く
オブラデ・オブラダ(笑)

恋人をみつけよう しつけの良い女
インテリでやさしくて お尻がでかくて
煙草が目に染みる アパートの夕暮れ
しおしおのぱあだぜ

金のために笑顔をつくり
金のためにあざける
金のために手を取り合い
金のためにとんずら

金のために罪をなじり
金のためにあやまる
金のためにファイトをしぼり
金のためにしおしお


4.生きてるうちが花なのよ

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

浮いた話しは すっかり飽きた
唐変木が騒いでる

大きな声で名前を言うな
イデオロギーがあるじゃなし

清純で悪気ない嘘をつき
図々しくも生きのびる

生きてるうちが花なのよ
どうやら一日過ぎた
死んだら本当にそれまでよ
そっちの調子はどうだい
どうだい どうだい どうだい

世の中なんてやくざなもんさ
幾らかあれば片がつく

新聞読んで怒ってみたら
嘲けて笑う 虫めらが

心と心が七曲り
弱々しくも生きのびる

生きてるうちが花なのよ
どうやら一日過ぎた
死んだら本当にそれまでよ
そっちの調子はどうだい
どうだい どうだい どうだい

ファファファ…

清純で悪気ない嘘をつき
図々しくも生きのびる

生きてるうちが花なのよ
どうやら一日過ぎた
死んだら本当にそれまでよ
そっちの調子はどうだい
どうだい どうだい どうだい

生きてるうちが花なのよ
どうやら一日過ぎた
死んだら本当にそれまでよ
そっちの調子はどうだい
どうだい どうだい どうだい


5.月に想う歌

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

月の夜に舟を出して
湖の真ん中へ
由ない事を話したくて
湖の真ん中へ 櫂をこいで

波のヒタヒタ音が
途切れ間を埋めて
君と僕とが少しだけ
近く近く近くなるだろう

月の夜に風もなくて
湖の真ん中へ
魚たちが眠る頃に
湖の真ん中へ 櫂をこいで


6.灰色の恋は溜息

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

地平の涯で 扉が開かれる
嫌だというのに また朝が来る

君の溜息で 宇宙が疲れる
あくびをこらえて 吐息がもれる

夜明けの晩に すべった二人は
後ろの正面 見つめるばかりだった

ほら灰色の恋 ほらくたびれもうけ

灰色の恋は溜息
灰色の恋は溜息
溜息 溜息 溜息
青息 青息 吐息

三千世界の カラスが鳴いても
記憶を失くして このままでいたい

薄い唇が そっと動き出す
変わらぬ言葉を くりかえすだけ

時計の音が 遊べというが
眉唾ものの 呪文じゃ開かない

ほら疲れやつれた ほら美しい顔

灰色の恋は溜息
灰色の恋は溜息
溜息 溜息 溜息
青息 青息 吐息

灰色の恋は溜息
灰色の恋は溜息
溜息 溜息 溜息
青息 青息 吐息


7.徘徊(ライオンのうた)

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

若き恋人よ 哀しい歌を
哀しく歌うな窓際で

蟬のように歌え 思い上がって
はかない生命のお道化うた

腹ペコじゃないが イラついていたさ
差すはずのない 陽差しを待ちながら
ポケットの穴 気にしてたんだ
ツイてないねと 愚痴をこぼしたら
十発ぶんなぐる

(俺たちはライオンになって) 覚えてろ
(オウオウと吠えて徊った) 泣くな
お前は死ぬまで 絶対 泣くな

あれはどうしてる 生意気だった
意地でも鳴かないホトトギス

河を見るがいい 濁った河を
夕日が黒ずむせつなさを

消極もない 積極もない
どっちつかずの 空気を吸いながら
チューインガムをクチャクチャ噛んだ
元気出せよとなぐさめられたら
鼻クソつけてやれ

(俺たちはライオンになって) 覚えてろ
(オウオウと吠えて徊った) 泣くな
お前は死ぬまで 絶対 泣くな

(俺たちはライオンになって) 覚えてろ
(オウオウと吠えて徊った) 泣くな
お前は死ぬまで 絶対 泣くな

(俺たちはライオンになって) 覚えてろ
(オウオウと吠えて徊った) 泣くな
お前は死ぬまで 絶対 泣くな


8.壷から抜け出せ

作詞:三戸華之介
作曲:岡本有史

壺の中では音も無ければ熱も無い
骨のズイまで暗い言葉がとりついた

誰だ誰だと背中叩いて逃げてく
闇の仲間の姿が見えぬ

錆びたナイフが使い古した神だのみ
しけた花火か アンチテーゼは尻すぼみ

苦しまぎれに底の底まで手をだし
眠れない夜 病は重い

錆びたナイフで喉を突き
突いた後から舌を出し
壺から抜け出せ
壺から抜け出せ

壺の中ではあんまりTVが面白い
愛のエキスがくせになるからやせこけた

火事だ火事だとふれてまわってみたけど
倫理社会じゃ 知らぬが仏

錆びたナイフで喉を突き
突いた後から舌を出し
壺から抜け出せ
壺から抜け出せ

錆びたナイフで喉を突き
突いた後から舌を出し
壺から抜け出せ
壺から抜け出せ


9.猿とラッキョウ

作詞:三戸華之介
作曲:岡本有史

(ラッキョウ) コケ猿一匹
(ラッキョウ) 昼日中
(ラッキョウ) むいてもむいても
(ラッキョウ) 出てこない

気持ちが良いのかね頭はカラッポ
指先なめてみたら すっぱい青春
猿なんだもの紹介出来ないや

生まれは島国 飛び出すあてもなく
ラッキョウの皮をむく

(ラッキョウ) ラッキョウ三昧
(ラッキョウ) 右左
(ラッキョウ) 終結宣言
(ラッキョウ) まだ出ない

でんぐり返ってみたら 刺激になるかな
外人来たところで やっぱり不満だよ
天狗になりたい うらやましいな

ところでさる筋から聞いた話しだと
本物みたいだから失敗するまいぞ
猿なんだもの あてにはならないや

生まれは島国 飛び出すあてもなく
ラッキョウの皮をむく

(ラッキョウ) そろそろ飽きたぞ
(ラッキョウ) こりゃどうだ
(ラッキョウ) むいてもむいても
(ラッキョウ) 後がある


10.ゆきてかえらず

作詞:三戸華之介
作曲:岡本有史

ヘトヘトに疲れてるから 見つけないで
本日は音静か

想いはみ空を越えて 放浪ってた
過ぎた日は帰らない

哀しみの墓を建てては 堀り起こして
いくらかは生きのびた

粉々の出来事 すべてかき集めて
肩の荷がまた増えた

強く 掴んでも 握りしめても
手の中に残らない

ああ またひとつ胸の奥
赤いリンゴが落ちる

ゆきてかえらず 放浪い続けてた
あてもなく遠くまで

ああ またひとつ胸の奥
赤いリンゴが落ちる

微笑をたたえた君に唾を吐いて
優しさに泥を塗り

見えすいた子供のように横を向いて
わがままに毒づいた

誰より親しく 誰より 憎んでた
誰よりも真直ぐに

ああ またひとつ胸の奥
赤いリンゴが落ちる

ゆきてかえらぬままに


11.風船

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

しゃべる花が咲いてる丘の上
虹の笛が聞こえる 音がする

不思議な場所があるだろう
聞いた事ない言葉や
聞いた事ない音色があるだろう

君が舞上がったりするかもな
白い雲を盗ったりするかもな

体が風船になって
とんだことだと あわてて
失敗したりしても まぁいいや

そう 実際僕らは丈夫なゴム風船
大きくなる そらそらどこまでも膨らんだ
息を吸って吐いて
気分気分気分
君がキレイに見えた 本当だよ

穴をのぞきこんでも大丈夫
穴にすべり落ちても大丈夫

愉快な楽団がいて
トゥルルトゥルルと奏でて
浮いた気分でいれば大丈夫

そう そういう僕らはすっとぼけてはしゃいでた
なにげない会話が歌になってゆく
息を吸って吐いて
気分気分気分
君がキレイに見えた 本当だよ

そう 実際僕らは丈夫なゴム風船
大きくなる そらそらどこまでも膨らんだ
息を吸って吐いて
気分気分気分
君がキレイに見えた 本当だよ


12.窓の口笛吹き

作曲:中谷ブースカ

(インストゥルメンタル)


13.見事な夜

作詞:三戸華之介
作曲:中谷ブースカ

こんな見事な夜は 涙がこぼれそうだ
街中が密やかに ときを待っている
もしも誰か歌えば 踊りだすだろう

たくさんの星くずが あちこちで蘇える
約束を守るため たどりつくはずさ
迷い込んだりしない 間違えはしない

僕ら 停電の夜に誓ったさ
いつか見事な夜になったら
どんな無茶でも許される
愉快にやろうと

今夜なら出来る 朝までにやれる
街中が変る ずっと待ってた夜

今度こそ美しく 最後まで光れるさ
僕達は泣きながら 肩を叩き合う
泣き顔がおかしくて 笑うかもしれない

今夜 でたらめに切り崩し
声が涸れるまで歌うのさ
踊り出したら夢うつつ
破れちゃ嫌だよ

今夜なら出来る 朝までにやれる
街中が変る ずっと待ってた夜

今夜 切り崩せ
今夜 切り崩せ
今夜 切り崩せ…